なぜ人は食べ過ぎてしまうのか
食欲の正体とは
2024年5月17日更新
こんにちは
いつもブログをご覧いただき
ありがとうございます。
代表パーソナルトレーナーの
岸本 拓郎です
食べ過ぎなければ
太らないのはわかっているのに、
ついつい食べ過ぎてしまう
皆さんはこんな経験はありませんか?
深夜にお菓子を食べてしまったり
仕事終わりにラーメンやポテトチップスを
やけ食いしてしまったり
焼肉屋さんでまだ食べれると思って
追加で注文した直後に
お腹がいっぱいになってしまったり
なぜ私たちはこんなにも
食欲に惑わされてしまうんでしょうか?!
本日のテーマはそんな「食欲」について
そもそも私たちが感じる
この「食欲」という感情には
ちゃんと意味があるんです
それは体内で何らかの
栄養素が不足しているサイン。
なので、私たちの身体が
本当に求めている栄養素を知って、
適切な食べ物を食べれば
少しの量で満足ができて
食べ過ぎも防いで、
結果として健康になることができるんです。
食欲について知識を深めることで
自分自身で上手く
コントロールできるようになりたいですね
それでは本日のブログも
いってみましょー
1.私たちはタンパク質を優先的に求めている
私たち生物が食欲を感じるときというのは
体内で何らかの栄養素が
不足しているときです。
その栄養素は大きく分けて
「タンパク質、炭水化物、脂質、ナトリウム、カルシウム」の5つです。
「食欲」は私たちの体内で
今不足している栄養素を
補うためのものなんです
最近の研究では
この5つの栄養素の中にも、
優先順位があることがわかってきました。
優先順位が1番高かったものは
肉、魚、卵、大豆などに含まれている
「タンパク質」です
わかりやすく言えば
私たちがお腹が空いたと
感じるときというのは、
「タンパク質が不足しているので、身体にタンパク質を補充してください」
というサインなのです
なので深夜にラーメンやアイス、
ポテトチップス、白米をたくさん食べても
肝心のタンパク質が取れていないと
なかなか満腹にならないんです
本当はお腹が空いたら
ラーメンやアイスじゃなくて
卵や魚、肉、大豆なんかを
食べるべきなんですね
なぜ私たちの身体はこれほどまでに
タンパク質を欲しがるんでしょうか?
タンパク質は、皮膚や爪、髪の毛、筋肉、
骨、血管、体内のホルモンや酵素など
私たちの身体の材料になる
大切なものなんです
タンパク質が不足すると、
爪が割れたり、肌が荒れたり、
元気が出なかったり
とにかく不健康になってしまいます
だから身体は何としても
食事からタンパク質を優先的に
摂りたいんですね
そして、タンパク質を食べれば
食欲もピタッと収まります
私たちの感じる食欲は
タンパク質不足によって
発生しているんですね
2.必要なタンパク質を摂るまで食欲は収まらない
では1日にどのくらいタンパク質を
食べればいいのでしょうか?
これに関しては
年齢や身長、体重、運動量によって
個人差があり、大きく変わります。
大体の目安ですが、
1日あたり
体重×1〜1.8gのタンパク質が必要になります。
体重50キロなら
1日に食べるタンパク質量は
だいたい50〜90gになります。
ポイントは
「自分に必要なタンパク質を摂るまで食欲は決して収まらない」
ということです。
でも多くの人は
タンパク質が欲しいのにも関わらず
身の回りにあるパンやお米、ポテトチップス、
アイス、お菓子なんかを
食べてしまうんですね
ファストフードやお菓子などの加工食品は、
人間の脳に対して
食べたくて仕方がないように作られています。
こういった食べ物には
高果糖コーンシロップやトランス脂肪酸、
着色料、乳化剤、香料、甘味料、
艶出し剤、チキンエキスなど
私たちの脳が夢中になる
化学調味料が大量に使われています
こういった科学調味料は
家のキッチンでは決して使わないもの。
自然界にも存在しない
とても科学的な食べ物なんです
本来は魚や卵、肉や大豆を食べれば
ピタッと食欲が収まるはずなのに、
わざわざ非効率な
パンやラーメン、ポテトチップス、お菓子から
タンパク質を摂ろうとするから、
ついつい食べ過ぎて
肥満の原因になるんですね
タンパク質が不足した食事では
食べ過ぎてしまい
カロリーを無駄にとってしまいます。
もし食べ過ぎを防ぎたいのなら
お菓子ではなく
タンパク質を優先的に食べるべきなんです
3.食欲のブレーキになる食物繊維をとろう
タンパク質と共にもう1つ
私たちの食欲に強烈なブレーキを
かけてくれる食べ物があります。
それが「食物繊維」です。
食物繊維は特に
野菜、全粒穀物、豆類、芋類、キノコ類などに
豊富に含まれています。
タンパク質は私たちの食欲を満たす
最も重要な栄養素ですが、
満腹のメッセージが胃や腸から
脳に届くまでにしばらく時間が
かかってしまうんです
焼肉屋さんで
まだまだ食べられると思って
カルビを追加で注文した直後に
お腹いっぱいで食べられなくなる、
なんて経験はありませんか?
タンパク質が満腹のメッセージを
脳に届けるまでには
時間がかかってしまうんです。
そこで胃や腸から素早く
満腹のメッセージを届けるのが
食物繊維なんです
食物繊維は胃腸を早く膨らませて、
消化の速度を遅らせる効果があります。
そのためお腹にとどまりやすく、
脳に満腹という信号を伝えるのを
早めてくれるんです。
実際のところ、りんごジュースよりも
食物繊維が豊富なりんごを1個
丸かじりした方がお腹が膨れますよね
食物繊維は食べ過ぎを防いで
ついでに腸内細菌の餌にもなるため
快便にもなりやすいんです
いくらタンパク質が食欲を満たす
一番大切な栄養素だといっても、
肉ばかり食べていると
便通も悪くなるし、
健康によくありません
タンパク質とセットで
必ず取り入れるべきなのが
食物繊維なんです
ちなみに白米100gには
食物繊維が約0.5g含まれていますが、
玄米100gには約3g含まれています
つまり白米よりも玄米の方が
満腹を感じやすいということなんです
タンパク質とセットで
食物繊維を摂るようにしましょう
4.タンパク質は摂り過ぎても摂らなさすぎてもダメ
タンパク質をしっかり食べれば
食欲を抑えられるとお伝えしましたが、
「じゃあ、たくさんタンパク質を食べればいいんでしょ」
と極端に考える人がいるかもしれません。
残念ながら全ての生物は、
タンパク質を摂りすぎると
老化を早め、寿命が縮まるようになっています。
タンパク質は摂りすぎても
摂らなさすぎてもダメなんです
体重の1〜1.8g、特に運動をしている人は
さらに20〜30gのタンパク質をプラスして
摂るようにしましょう
なんでも摂りすぎはよくありません。
毎日自分にとって最適な量をしっかり摂って、
食欲をコントロールしましょう。
まとめ:タンパク質と食物繊維を適量摂って食欲をコントロールしよう
ここまで説明したことを実践してもらえれば
間違いなく今よりも健康になるでしょう。
ですが、いきなり完璧を目指すのは
よくありません。
無理は禁物
やり過ぎれば必ず反動がきてしまいます。
無理のない範囲で
続けてみることが大切です
例えば、
白米から玄米に変えてみるとか、
魚からタンパク質を摂ってみる、
お菓子をポテチから焼き芋にしてみる、
ジャンクフードやお菓子、加工食品を家に持ち込まない、など。
できることから
とりあえずやってみることが大事です
今回のブログを実践することで、
少しでも食欲に振り回されて
翻弄される人が減ることを祈ってます